君野祥子/農家

きみのしょうこ/1977年福山生まれ。高校卒業後、大阪に移住。2016年、20年ぶりに福山にUターン。現在、実家の農業の手伝いをしながら両親に学び、自らの畑で野菜を作っている。小学5年生と3年生、2児の母。

野菜も子供も育てる、新米農家の畑日記。

 福山に戻って1年が過ぎました。
 これまでの自分の人生を振り返ってみると、高校卒業と同時に大阪に出て写真の勉強をしたあと、カフェ経営の道へ。大阪ではマンション暮らし。結婚して、子育てして、農業には関わりのない暮らしをしていました。
 子供にとってマンションって、そんなに居心地がいい場所ではなかったみたい。思い切り走り回ることもできなくて苦労しました。うちは実家が農家なんですよ。大阪にいた頃も、季節ごとにたくさんの野菜が実家から届いて、いつも福山でののんびりした暮らしを思い出させてくれていました。

福山に戻って農家の道に
 ここ数年、福山に住む両親が老老介護する姿を見て、私もちゃんと見届けたいと思っていました。そこで、思い切って夫に相談し協力を得て、迷いはあったけど実家に戻ることを決心したのが2016年のこと。今となっては、あの時、勇気を出して福山に戻る決意をしたことを心の底から良かったと思います。
 福山で暮らしている現在は、実家の農業を手伝っています。毎日私が農作業を始めるのは、朝、子供たちを送り出してから。お昼休憩をはさんで、子供たちが帰ってくるまでの間です。できることはまだまだ少ないけど、両親と弟に教えてもらいながら、少しずつ農作物のことがわかるようになってきました。
 やることは畑の中でも外でも、たくさんあります。農機具のお手入れ、野菜の成長に合わせた農作業のスケジュール、力仕事も多いですね。
 ビニールハウスを張る作業は、近所のおじちゃんもおばちゃんも総出で、息を合わせて。誰の畑だからというわけでもなく、困っていれば互いに手伝う。大阪で暮らしていた頃は、こんなに他人と思い合える温かさを持っていたかなぁ。そう思うくらいに、周りの人たちの存在は心強いですね。野菜ができれば分け合うのも自然な光景。田んぼや畑を子供たちが走り回る光景も、日常の一部になりました。
 あれから1年が過ぎて、暑い季節も、寒い季節も経験しました。農業は空模様に左右される仕事で、必然的に天候と向き合わなければなりません。小さな苗から野菜が育った時のうれしさは、なんとも言えなかった。
 子供たちは野菜が育つまでにかかった行程を知り「食べるのがもったいない」と今まで以上に感謝を感じているよう。食べることで体はできていると実感できるようになったし、私たち農家がみんなの食卓を支えてることにも改めて気付かされました。(文=君野祥子)

福山・府中エリア、6つの産直市で、新鮮な採れたて野菜をどうぞ。

 福山市と府中市周辺には、JA福山市が運営する6つの産直市「ふれあい市」があります。各店舗にはそれぞれ、近隣の農家の方々が持ってきた、新鮮な野菜が盛りだくさん。若い人から高齢者まで、地元農家が育てた「顔が見える野菜」を求める人々で、毎日にぎわっています。

【店舗一覧】

瀬戸ふれあい市
広島県福山市瀬戸町地頭分728-1
営業時間:8:00〜12:00
定休日:火、水曜日
TEL:084-952-2655

川口ふれあい市
広島県福山市川口町2-12-7
営業時間:8:30〜13:00
定休日:月、木曜日
TEL:084-954-5030

大津野ふれあい市
広島県福山市大門町1-38-8
営業時間:8:30〜10:30
定休日:日、火、木、金曜日
TEL:084-981-2455

松永ふれあい市
広島県福山市金江町金見2962
営業時間:9:00〜12:00
定休日:日、月曜日
TEL:084-935-7150

神辺アグリセンター 「ふれあい市」
広島県福山市神辺町川北1071-3
営業時間:7:00〜13:00
定休日:水曜日
TEL:084-962-4733

府中ふれあい市
広島県府中市中須町702-1
営業時間:9:00〜12:00
定休日:水曜日
TEL:0847-51-2299

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