「これからの話」を、誰かと。

わたかべひでふみ/有限会社ろけっと代表取締役。1964年福山生まれ。ラジオパーソナリティーとしても活動中。ヨットやハイエースのカスタム、模型作りなど趣味が多い。

今回は、「STOREHOUSE」の運営を手がけるインテリアショップ「ALGORHYTHM」代表の藤田直史とアウトレットと古着のショップ「Rocket」オーナーの渡壁英史さんが、これからのショップと福山について話しました。

藤田:「Rocket」をオープンしたのはいつですか?
渡壁:1997年12月。32歳のときに、16坪のアウトレットショップを構えたのが始まりです。きっかけは、アパレルの工場で作りすぎた洋服や縫製ミス、サンプルといったロスがもったいないと思って。それらをアウトレットとして販売すれば企業も商品を破棄することがなくなって、買う人も喜ぶ。それが、商売になると思いました。
藤田:ずっとアパレル業界ですか?
渡壁:大学を卒業して、サラリーマンを11年やっていました。3社目の最後の会社がアパレルメーカーで、1年半で辞めました。11年やってようやく、サラリーマンは向いてないとわかって独立しました。
藤田:多店舗展開していた時期もありましたよね。
渡壁:創業から約20年でアウトレット以外にもアクセサリーショップやセレクトショップなど、4店舗運営していたときもありました。いろいろやって、今は箕島にあるこのショップだけです。工場から仕入れたアウトレット商品を、自分たちでボタンを付け直したり、縫製し直したりして販売するスタイルは創業以来変わりません。
藤田:ネット販売が普及して、これからますます店舗でものが売れない時代になっていきますね。
渡壁:僕は、日用品はネットで買えばいいと思っています。家から出なくても、翌日に商品が届く。大手のネットショップは、便利ですからね。でも、友達と会うとか食事するとか、体験することがネットでできるようになるのは、まだまだ先のことだと思っています。わざわざ出かけたくなるような魅力があるショップじゃないと、生き残れないですね。
藤田:インテリアショップも同じですね。店にただ家具を並べていてもダメで、僕らは「今より、より豊かな日常」を体験してもらえるショップ作りを心掛けています。

城という財産をもつ街
藤田:渡壁さんは、今の福山をどう見ていますか?
渡壁:瀬戸内海に面して、福山城もある。財産はたくさんある街ですよね。趣味でヨットをやっていて、普段、関東や太平洋でやってるヨット仲間たちは「瀬戸内海はヨットを走らせてて楽しい」「美しい」って言うんですよ。僕らは見慣れているけど、やっぱり綺麗なんだよね。福山城もそう。駅前に城がある街はなかなかありません。
藤田:駅前は、城を中心にもっと活用できる気がしています。製造業の街だし、新幹線も停まる。県外から仕事で福山に来る人って、すごく多いんですよね。その人たちが楽しめる環境を駅前に整えれば、自然とにぎわうんじゃないかなと思っています。
渡壁:2022年に築城400年を迎えるし、しっかりアピールしていきたいですよね。でも、観光してもらうとなると、福山城にはお土産を買えたり、休憩できる場所が無いんですよ。例えば熊本城になぜ人が多くやってくるかというと、売店がいろんなところにあって、グッズもたくさんある。観光客以外にも、普段から地元の小学生の遊び場になっていたりしてとても愛されています。僕たちも、自分の街やシンボルに愛情を持つことができればと思って、去年、福山城コースターや福山城ピンバッチを作ってRocket を含め市内4店舗で販売しています。 福山城グッズは、福山にいる製造や小売の仲間たちと、アイデアを出しながら作っています。街づくりで大事なことは、いろんな人が集まってアイデアを出して、それぞれが少しづつリスクを背負って取り組むこと。そして、より多くの人に呼び掛けていくことだと思っています。(文=前原尚美)

Rocket
1997年アウトレット商品を扱うショップとしてオープン。2017年から古着の取り扱いをスタート。Tシャツなどにプリントや刺繍ワッペンをその場で転写してセミオーダーできるなど、体験を重視したショップを目指す。
住所:広島県福山市箕島町5816-106
TEL:084-981-1205
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜日
https://www.rocketbase.jp

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